七夕の夜の静けさをイメージした配色をまとめてみました
7月7日は「七夕」。
織姫と彦星が年に一度だけ天の川を渡って出会えるという伝説で知られる、日本の夏を代表する行事のひとつです。
短冊に願い事を書いて笹に飾る風景は、今でも多くの場所で見られます。
七夕は、奈良時代に中国から伝わった「乞巧奠(きこうでん)」と、日本古来の「棚機(たなばた)」という神事が結びついて生まれたとされています。
長い年月をかけて受け継がれてきた行事だからこそ、その夜の風景にも独特の趣があります。
今回の配色では、賑やかな七夕祭りではなく、静かな庭先で笹がさらさらと揺れる夜の情景をイメージしてみました。
深い夜空。
星の光。
風に揺れる笹の葉。
そして、夏の盛りに星形の花を咲かせる桔梗。
そんな七夕の夜を、3つの伝統色で表現しています。
桔梗色
桔梗色は、キキョウの花を思わせる深みのある青紫色です。
キキョウは秋の七草として知られていますが、花が咲き始めるのは夏。
7月頃から夏の盛りにかけて、星のような形をした花を咲かせます。
七夕の夜を表現する色として桔梗色を選んだのは、深い青紫が夜空を思わせるだけでなく、その花の形が星のイメージとも重なるためです。
季節の花でありながら、夜空に瞬く星のようにも見える。
そんな二つの意味を持たせられる色として、この配色に取り入れました。
今回の配色では、七夕の夜空の深みと静けさを支える色として機能します。
月白や若竹色を引き立てながら、全体に奥行きと落ち着きを与える役割を担っています。
月白
月白は、わずかに青みを帯びた白色です。
名前に「月」とありますが、真っ白な月そのものというよりも、月の光が空に溶け込んでいくようなやわらかな明るさを感じさせる色です。
夜空を見上げたとき、星や天の川がほのかに輝く情景にも重なります。
今回の配色では、織姫と彦星を結ぶ天の川や、夜空に瞬く星の光を表現する色として選びました。
桔梗色の深い青紫の中で、静かな明るさを添える存在です。
若竹色
若竹色は、生えたばかりの若い竹を思わせる鮮やかな緑色です。
竹や笹は古くから神聖な植物と考えられてきました。
天に向かってまっすぐ伸びる姿は、人々の願いを届ける象徴ともされ、七夕とも深く結びついています。
現在の七夕飾りに笹が使われるのも、そうした信仰が背景にあるといわれています。
今回の配色では、短冊が揺れる笹の葉の色として取り入れました。
夜空を表す桔梗色、星の光を表す月白と組み合わせることで、七夕らしい清涼感と生命力を添えています。
配色として
深い夜空を思わせる桔梗色。
天の川や星の光を思わせる月白。
そして、風に揺れる笹の葉を表す若竹色。
それぞれが七夕の情景と結びついた色として選ばれています。
桔梗色が夜の静けさをつくり、月白が光を添え、若竹色が自然の生命力を感じさせる。
さらに桔梗色には、夏に咲く星形の花という意味も重なります。
願い事を書いた短冊が揺れる夜。
見上げた空に広がる天の川。
その足元には、星のような桔梗の花が静かに咲いている。
そんな七夕の夜に流れる静かな時間を、色で表現できないかと考えてまとめてみました。
夏の和テイストのデザインや、7月のビジュアル制作、涼やかな季節感を取り入れたい場面にも活用しやすい配色です。
参考文献
- 七夕の笹飾りの由来は?七夕飾りと五色の短冊の意味|日比谷花壇
https://www.hibiyakadan.com/item/LIFESTYLE_Z_0048.html - 七夕の歴史と由来!織姫と彦星の伝説や笹を使う理由を解説|モテナス日本
https://www.motenas-japan.jp/tanabata-history/ - 七夕とは?起源や由来を解説|くふうトクバイニュース
https://tokubai.co.jp/news/articles/1545 - 桔梗色(ききょういろ)|伝統色のいろは
https://irocore.com/kikyo-iro/ - 月白(げっぱく)|伝統色のいろは
https://irocore.com/geppaku/ - 若竹色(わかたけいろ)|伝統色のいろは
https://irocore.com/wakatake-iro/

