七夕の笹飾りと短冊をイメージした配色をまとめてみました
7月7日は「七夕」。
織姫と彦星が年に一度だけ出会えるという伝説で知られる、日本の夏を代表する行事のひとつです。
短冊に願い事を書いて笹に飾る風景は、今も多くの場所で見られます。
七夕の短冊には、もともと五色が使われていました。
青(緑)・赤・黄・白・黒(紫)。
これらは中国から伝わった陰陽五行説に由来するとされ、それぞれに意味が込められています。
今回の配色では、その五色の中から「緑」「赤」「黄」を選び、笹飾りが風に揺れる七夕の情景を表現してみました。
笹の葉の緑。
願い事を書いた短冊の赤。
そして、もうひとつの短冊を思わせる黄色。
七夕の夜を彩る色を、伝統色でまとめています。
若竹色
若竹色は、生えたばかりの若い竹を思わせる鮮やかな緑色です。
竹や笹は古くから神聖な植物と考えられてきました。
天に向かってまっすぐ伸びる姿は、人々の願いを空へ届ける象徴ともされ、七夕とも深く結びついています。
笹の葉が風に揺れる音には、神様を招く意味があるとも伝えられてきました。
今回の配色では、短冊を支える笹そのものの色として取り入れています。
今様色や支子色を受け止めながら、全体に清涼感と生命力を与える色です。
今様色(いまよういろ)
今様色は、紅花染めから生まれた紫みを帯びた赤色です。
「今様」とは「今風」や「流行」を意味し、平安時代には人々に広く愛された色でした。
この色のもととなる紅花は、初夏から夏にかけて花を咲かせます。
咲き始めは黄色く、やがて鮮やかな紅色へと変化していく姿が特徴です。
その花が美しく色づく頃は、ちょうど七夕の季節とも重なります。
今回の配色では、五色の短冊の「赤」を表現する色として選びました。
若竹色の緑の中で、願い事を託した短冊のような華やかさを添えています。
支子色(くちなしいろ)
支子色は、クチナシの実から染められるやわらかな黄色です。
落ち着きのある黄色は、古くから染色や食文化の中でも親しまれてきました。
クチナシは初夏から夏にかけて白く香り高い花を咲かせる植物です。
また、7月7日の誕生花のひとつとして紹介されることもあり、七夕とのつながりを感じさせます。
今回の配色では、五色の短冊の「黄」を表現する色として取り入れました。
若竹色と今様色の間でやさしい光を添え、配色全体に温かみを与えています。
配色として
若竹色の笹。
今様色の短冊。
支子色の短冊。
この3色を組み合わせることで、七夕の笹飾りを思わせる配色にまとめてみました。
若竹色が願いを受け止める笹の葉となり、今様色と支子色が風に揺れる短冊のように彩りを添えます。
どこか懐かしく、夏の夜の涼しさも感じられる組み合わせです。
七夕という行事をそのまま表現するのではなく、願い事を書いて笹に結ぶ、その静かな時間を色に置き換えてみました。
夏のイベントや和テイストのビジュアル、7月の季節感を取り入れたデザインなどにも活用しやすい配色です。
参考文献
- 七夕の笹飾りの由来は?七夕飾りと五色の短冊の意味|日比谷花壇
https://www.hibiyakadan.com/item/LIFESTYLE_Z_0048.html - 紅花の栽培のしかた|山形県紅花生産組合連合会
https://benibana.nmai.org/grow.html - 紅花の栽培について|東北農政局
https://www.maff.go.jp/tohoku/seisan/tokusan/syosai/benibana.html - 今様色(いまよういろ)|伝統色のいろは
https://irocore.com/imayou-iro/ - 7月7日の誕生花、クチナシ(梔子)|かぎけん花図鑑
https://www.flower-db.com/ja/articles/july-kuchinashi - 若竹色(わかたけいろ)|伝統色のいろは
https://irocore.com/wakatake-iro/

